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アナログレコード導入に適した参考書 [オーディオ/ヴィジュアル]

前回の記事で質問してくれた「ことなかれスター」さんへの返答です。

私が使っているレコードプレーヤーは、Technics(テクニクス)のSL-1200MK3Dという機種です。

sl-1200mk3d.JPG

もう10年以上前に新品で買いましたが、現在は生産されていません。
ネット・オークションではよく見かけますね。

このシリーズはDJのスクラッチに向いた仕様になっていますが、もちろん普通にレコードを再生できます。
33 1/3回転(LP)と45回転(EP、シングル盤)の切替ができ、また±8%で回転数の微調整ができます。
ダストカバーは付いていますが、ヒンジ(蝶番:ちょうつがい)は付いていませんので上からただ被せるだけのものです。

回転方式はダイレクトドライブというもので、立ち上がりが早いような気がします。
ちなみに、かなり昔に(安物の)ベルトドライブ方式のプレーヤーを使ったことがありますが、メンテナンスが面倒くさかったです。
個人的には、ダイレクトドライブで充分だと思います。

このSL-1200MK3Dには、フォノイコライザは内蔵されていません。
したがって、音を出したい場合は通常はフォノ(PHONO)端子の付いたプリメインアンプというものにプレーヤーを接続して、更にアンプにスピーカーを繋いで再生します。
(フォノ端子が付いているということは、そのアンプにフォノイコライザが内蔵されているということです)

プリメインアンプにはフォノ端子が無いものがあるので、その場合はプレーヤーに単体のフォノイコライザを接続し、更にアンプのAUX端子に接続します。

逆に言うと、レコードプレーヤーにフォノイコライザが内蔵されていれば、フォノ端子のないアンプの場合直接AUX端子に繋げば良いわけです。

2017.1.30追記
アンプによっては、フォノ端子があってもMM型カートリッジのみに対応するタイプで、そのままではMC型カートリッジは使用できない場合があります。
追記おわり


手っ取り早くレコードを聴きたいというのであれば、オール・イン・ワンタイプのプレーヤーも最近は出回っています。
これは、ターンテーブルとフォノイコライザ、アンプ、スピーカーがセットになっているもので、かつポータブルな大きさです。
贅沢を言わなければ、手軽に聴けそうです。

カートリッジのステレオ・モノラルに関してですが、かなり乱暴に言ってしまうと、ステレオ用のカートリッジさえあればモノラル盤でもステレオ盤でも再生に支障はないと思います。
実際のところ、私はモノラル盤をステレオ・カートリッジで聴いてしまっています。

例えば昨年発売されたビートルズのモノラルリイシュー(再発)盤は、ステレオ針で再生しても問題はないそうです。


さて、アナログレコードを知らない世代に向けた参考書として、最近こんな本を見つけました。

firstdisk.jpg

はじめてのレコード これ1冊でわかる 聴きかた、探しかた、楽しみかた

(音楽ナタリーの記事)

(Amazonの商品紹介)

やさしく、読みやすい本です。
テクニカルな部分についてはそれほど突っ込んで書かれていませんが、レコードを生活に取り入れるという分には必要十分な内容だと思います。
私の文中で触れた、オール・イン・ワンタイプのプレーヤーも紹介されています。
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コメント 2

ことなかれスター

丁寧に説明して頂き、ありがとうございました!
レコードプレーヤー選びの参考にしたいと思います。

最近、アナログ盤が再び注目されているようですから、僕の周りにもレコード少年(少女でもいいけど)が出てきたら嬉しいです。

本当にありがとうございました。

これからも、面白い記事載せてくださいね!
by ことなかれスター (2015-05-11 18:52) 

はじめたろう

ことなかれスターさん

少しでもお役に立つことができれば幸いです。

アナログ盤は奥が深いです。
ジャケットを眺め、ターンテーブルに載せ、針を落とし、耳を傾ける。ライナーノーツを見て、歌詞を味わい、クレジットを見て作曲者、アレンジャー、参加ミュージシャン等々を確認する・・・。そこまでしなくても、ただ聴くだけで充分楽しいですけれど。

(リスナーとして)レコードデビューしたら、また教えてください。
by はじめたろう (2015-05-12 20:45) 

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