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SMiLEセッションを聴き始めました [The Beach Boys]

おととい入手した、SMiLEセッションの箱。
まだ、CDのDisk1と2を聴いたばかりで、感想を述べるのも早計ですが・・・。

Amazonのレヴューなどを見ると、賞賛と失望の両極に分かれた評価のようですが、私が感じたのは、

「驚き」

そのものです。

今まで、オフィシャルやブートで小出しにされてきた断片が、2004年のブライアン版SMiLEで見事に組み上げられ、解けないパズルがようやく出来上がったという印象を持っていたのですが、今回のセッションを聴いていると、個々の曲それぞれが壮大なパズルだったのではないかと思いました。

さまざまなセクションを録り進め、それがあの完成型に至っているのかと思うと、ブライアンの頭の中はどうなっていたのか、と感心します。彼には常に目指すものが明確に見えていたのではないでしょうか。

あれだけいろいろな音が入っているならば、(私は聴ける環境を揃えていないけれど)SACDなどによるマルチ・チャンネル化したらいいんじゃないかとさえ思いました。

いろんな試みをしていて、没になったテイクも多いようですが、メンバーもスタジオ・ミュージシャンもスタッフも、前向きに音楽に取り組んでいたんだなあと感動しました。
実態はよく判りませんが(日本語訳の解説もまだちゃんと読んでいません)、音を聴く限りでは決してブライアンが一人で暴走してたわけではなかったんだと思います。

セッションで聴かれる創作過程は、さながら映画撮影のドキュメントで、以前からのファンだったらいろいろな発見があって楽しめるけれど、「ロック史上最も有名な未発表アルバム」などという宣伝文句に惹かれて初めて聴く人には正直厳しいと思います。
純粋に楽しんで聴くなら、2004年ブライアン版をお勧めします(素晴らしいです、あれは!)。

「英雄と悪漢」の最後のフレーズで、バック・ボーカルが「Boys and Girls」と繰り返しているのを発見し、喜んでいる私です。
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はじめたろう

MASAさん、niceありがとうございます。
by はじめたろう (2011-12-04 20:47) 

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