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実家のリフォーム [住宅・建築・インテリア]

今回はスペクター・ネタは一休み(情報整理中です)。
珍しく住宅関連ネタです。

先般、親から実家の外壁と屋根のリフォームについて相談を受けました。
スレート瓦葺きと吹き付けの壁は築20年余りを経て一度も手を加えなかったため、目立った雨漏りはないものの、傷みが激しくなってきました。
ときどき飛び込みのリフォーム会社から見積を出させてくれという営業攻勢もあったようですが、ちゃんとした現地調査のもとに適正価格で確実な施工をしてもらえるところに頼みたい、ということでした。
私自身は自宅建築の経験はあるものの、リフォームは未知の領域だったので、とりあえず自社サイトを展開している某リフォーム会社の問い合わせフォームから連絡を入れてみることにしました。

実家の築22年の個人住宅の外壁(モルタルリシン)及び屋根(カラーベスト:クボタコロニアル)が傷んだため、塗り替え/葺き直し(状態を見てから)を検討しております。
見積について一度相談させていただければと考えております。
なお、他社様にも同様の照会をさせていただいております。
ご連絡お待ちしております。


これに対しての、かのリフォーム会社からの返事。

当社でプラン、見積りを作成するにあたりまして、事前に確認をさせていただき たいことがあります。

確認をさせていただきたいのは、
(1)当社にどのような期待をいただいているのか? を教えてください。
例:価格に興味 ・ デザインに興味 ・ 自分の人生にあった家づくりの提案 など
(2)現在抱えられている不安点を当社で解決できれば、他社との検討したうえで当社に建築をお任せいただけると考えて良いですか?
(3)お客様お立会いの上で現場調査を行うことは可能でしょうか?

※なぜ、このような質問を投げかけるのかというと、問題を解決しても当社にお任せいただけないのであれば、当社を信頼し、当社で建築をお願いしたいという方のために、時間を使いたいと考えています。
もちろん、お客さまが当社を信頼していただけた際には、本当に当社を必要としていただけるので、限りある時間を最大限に利用し、お客さまのリフォームを成功に導きたいと考えています。
以上の3点をご確認いただきたいのです。

我々は、「ただ工事をする」ということはしていません。
当社を信頼いただけたお客様が、建物はもちろん、資金設計など生涯に渡って安心してすごしていただけるご提案をしています。

そのため、お客さまにご記載をいただきたました条件では、圧倒的な情報が足らず最高のプラン提案や、資金提案をご提案することはできません。
もし、お客さまが本当にリフォームで後悔や失敗をしたくないとお考えになられるのであれば、一度、当社へで
(注:これは会社に来いと言っているのか意味不明)現場調査をされてはいかがでしょうか?

※我々は、限りのある人数で、多くのお客様の信頼をいただき、お仕事をさせていただいております。そのため、しつこい営業などをする時間的な余裕はありませんのでご安心ください。

せっかく当社にご期待をいただけたお客さまには、絶対にリフォームで失敗をしてほしくありません。
お客さまのリフォームへの思い、考え方を共有化した上で、リフォームの失敗しやすい問題を解決していただきたいと考えています。

はじめてのお問い合わせに、たくさんのお話をしてしまいましたが、せっかく勇気を持ってお問い合わせをいただいたので、真剣に我々も対応したいと考えています。
当社が、お客さまの不安を解消し、お役に立てればと思います。

では、お客さまのリフォームが、そしてお客さまご家族の将来が、幸せで楽しいものになりますように、祈念しております!


ここまで読んで、すっかり気持ちが萎えてしまいました。
私としては「現地を見てもらって見積りをしてほしい」というだけの目的だったのですが、この会社さんはフィーリング重視というのか、相性が合わないと難しいですよ、と、まるで「建築家選び」みたいなアプローチで返事をよこしたのです。

私の返信は以下のとおり。

お問い合わせいただいた点について、当方の見解を申し上げます。

(1)貴社への期待
貴社以外にも同様の照会をしているところですが、いずれの業者様にあっても現状分析と適正な対処、適正な価格、明確な説明をいただけるところに依頼したいと考えております。

(2)不安点を解決できれば他社との検討したうえで・・・
質問の意味がよく理解できないのですが、次項にあるとおり現場調査のうえ見積していただき、また施工についての説明をうかがったうえで、総合的に判断して依頼先を決定したいと考えております。

(3)立ち会いのうえ現場調査は可能か
むしろそうしていただいて、正確な見積と詳細な説明をお願いしたいと存じております。
ただし、その時点で費用発生が伴うか事前に確認しておきたいと思います。
そのうえで、双方の都合を合わせて現場調査ができれば幸いです。

お気づきの点がありましたら遠慮なくご指摘ください。


これに対して、リフォーム会社からはとうとう返事が来ませんでした(笑)。
こんなメールのやりとりのレベルで「信頼し、建築をお願いしたい」なんて思えるわけがありません。

やむなく、我が家の施工をお願いした工務店さん(多種多様の工法に対応しています)に相談すると、すぐ現地調査に来てくれました。
新築当時の見積書や図面も確認してもらい、塗装面積も拾ってもらったうえで、見積書を出してもらえました。
まあ本来は、複数の業者さんに照会して合い見積のうえ決定したいと思っていたのですが、結局は馴染みで対応の早いこの工務店さんにお願いすることになりました。
(・・・ということは、信頼できた、ということなのでしょうね)

当初は、外壁の表側と屋根の修理だけで想定していたのですが、裏側のトタン部分や雨樋などの修繕も一緒に施工してもらうことにしました。
これらを別に行うとなると、再度足場を組み直すことになり、それだけで数十万費用が増してしまうのでこの際思い切って頼むことにしました(といっても、私が費用負担するわけではないですけれど)。

下請けの塗装屋さんは、我が家の施工時にも来てくれた方だったと後で気がつきました。
現場で挨拶した時に、我が家の設計監理を担当した建築家さんの話題も出ました。
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