フィル・スペクターの音源（その５）

今回はタイトルに偽りありで、音源紹介ではありません。
スペクター関連の記事を書くにあたり、手持ちの資料を読み返しています。

こちらは、株式会社ミュージック・マガジン刊「レコード・コレクターズ」誌1993年1月号のスペクター特集。

おなじみ萩原健太氏による概観、大瀧詠一氏×山下達郎氏の対談、大嶽好徳氏によるディスコグラフィー（これは大変な労作です）、アーティスト紹介、関係者名鑑など、充実した記事となっています。

カラー・ページではフィレス以前の作品やフィレスの傍系レーベルの写真も紹介されています。
残念ながら出版元では絶版のようですが、古書店やオークションで入手できるかと思います。

株式会社白夜書房刊「GOLD WAX Vol.1」。1989年7月発行の創刊号です。

フィレス（PHILLES）の全シングル盤レーベルの写真も載っています。また、フィレスの一連の作品のアレンジャーであったジャック・ニッチェのインタビューもあります。
スペクター特集の他に、フー、XTC、ザッパ、アップル・レコード等の記事が組まれていて、どれもかなり読み応えがあります。
イギリスの「レコード・コレクター」誌とアメリカの「ゴールドマイン」誌と提携しているというふれこみで、マーク・ルウィスンによるメアリー・ホプキンへのインタビューなども載っています。
Vol.2でもスペクター特集が組まれているようですが、未見です。

この雑誌、何冊か続いたあと廃刊となってしまいました。
その後、バロック出版という会社が名称のみ引き継いでブートレグCDの紹介を中心とした雑誌になりましたが、これも今はありません。レコード・コレクターズのビートルズ特集で聴き比べの記事を書いている森山直明氏の名前は、よくここで見た記憶があります。

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この二冊に加え、欠くべからざる資料として1990年6月発行の白夜書房刊「フィル・スペクター　蘇る伝説」という分厚い伝記本があります。
が、私、持ってはいるものの、未だにこの本を読了していません！
「買ったら終わり」がここでも・・・。

近年出た増補改訂版では例の殺人罪での告訴の件も盛り込まれているそうですが、音楽には関係のないことですし、もうその辺りはあまり知りたいとも思いません。

タグ：フィル・スペクター

コメント 2

おー、私も2冊とも持ってますよ。
「GOLD WAX」、何号も続かないうちに廃刊になりましたね。
3号くらいまでは買ったかなあ。
まあスペクター関係も奥が深いですよね。

個人的に「GOLD WAX」ではメリー・ホプキンのインタビューがいちばん興味深かったですね。
メインサイトでメリー・ホプキンのアルバムを取り上げた時に参考にしました＾＾。
by MASA (2009-12-13 23:23) 

実はこのGOLD WAXの第１号、リアルタイムではなく後年にレコ屋さんか何処かで買ったような記憶があります。かなりマニアックな感じがして、値段もそれなりにするので最初はちょっとひいて見てました。

この号のレココレは結構楽しみにして買いましたね。
個人的には、リイシューのタイミングとは切り離した特集記事にしてほしいなどと思うのですが。まあこういう媒体は宣伝と密接不可分なのでしょうがないですね。

by はじめたろう (2009-12-14 20:11)