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ビートルズのUKアナログLP(その8) [The Beatles]

今回のリマスターCDについてEMIミュージック・ジャパンのサイトを読み返していたら、「今日の音楽では通例となっている、全体的なリミッティング──CDのヴォルーム・レヴェルを上げる効果がある──は、ステレオ・ヴァージョンだけに用いられた」という記述がありました。
http://www.emimusic.jp/beatles/special/20090909_3.htm

深読みすると、リリース当時のメンバーやレコーディング・スタッフはモノラル・ヴァージョンを重要視していたということですから、よりオリジナルであるモノラル・ヴァージョンにはあまり手を加えないようにした、ということなのでしょうか?

リミッティングとは別の話ですが、モノラルでしか聴けない咳払いなどは除去してほしくないですね。まあ、そこまでこだわるのであれば、オリジナル盤を探して聴けばいいのかもしれませんが・・・。

さて、今回は傑作と言われる「サージェント・ペパーズ」。

これは、私が20歳くらいのときに初めて自分で買ったビートルズのオリジナル・アルバムです。
FM雑誌で「名盤」として紹介されていたから、という単純な理由で買いました。

初めて聴いた時は「Good Morning,Good Morning」でジョン・レノンってこういう個性の人なのかなあと思ったり、コンセプト・アルバムと言われる割には結構聴き易いと感じました。

近年は「Pet Sounds」の評価が高いのですが、どちらが勝った,負けた的な評価は無意味ですよね。「みんないい娘」ということで、どうでしょうか。

Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band
PMC 7027
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初版については仕様により諸説あるようですが、一応オリジナルのモノラル盤。
前作「REVOLVER」の白黒とはうってかわって、表は青、裏は赤、内側は黄色、おまけのカット・アウトは緑と、随分カラフルなジャケットです。
ゲート・フォールド・ジャケットは、全面ビニル・コーティングされています。

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内側の上面に折り返しフラップが見えます。
「Fourth Proof」 の表記はありません。

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ジャケット裏面。歌詞が掲載されたのも、ファン・サービスの一環でしょうか。
「Patents Pending」 の表記はありません。

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インナー・スリーブには、サイケデリックな模様がついています。
CD化されたときのブックレット上でこのデザインが再現されていましたが、あれは縦横が90度異なっていたような・・・。
無地のスリーブに入っていたモノ盤も持っていましたが、先日オークションで手放しました。枚数的にはその方が少ないということで、結構レアだったのかも。もっとも、カット・アウトも付いていませんでしたが。

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イエロー・パーロフォン・レーベル。
SIDE ONEのマトリクス番号はXEX 637-1。
マザー3、スタンパーコードはGDT。

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SIDE TWOのマトリクス番号はXEX 638-1。
マザー2、スタンパーコードはOT。
センター・ホール付近にK Tのタックス・コードの浮き彫りがあります。

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肩章、バッジ、付けヒゲ、絵はがきなど切り抜きのオマケ付き。
ヒゲを付けてペパー軍曹ごっこで遊んだ人っているのでしょうか???

Sgt. Peppers Lonely Hearts Club Band
PCS 7027
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70年代の2EMIマークス・レーベルのステレオ盤を二種類所有しています。
ひとつめは、コーティング・ジャケットのEMIリム盤。

IMG_2503.JPG
こんなインナー・スリーブに入っていました。

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マトリクス番号はYEX 637-2 / YEX 638-3 です。
マザー34/2、スタンパーコードOP/GP。

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もうひとつは、「ALL RIGHTS OF THE PRODUCER・・・」で始まるリム。
IMG_2508.JPG
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マトリクス番号(及びマザー、スタンパーコード?)はYEX 637-6-1-1-1 / YEX 638-6-1-1-1 (いずれも末尾の1はかなり薄いので自信がありません)です。

この盤のインナー・スリーブはこちら。
IMG_2507.JPG

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背表紙の広いもの(ワイド・スパイン)とそうでないもの、という特徴もあるそうですが、私の持っているモノラル盤はワイドでないもののようで、結構ダメージが大きいです。
ステレオ盤2枚は広めですが、これは論議される余地はあんまりなさそうですね。

モノラルとステレオ、いずれにもSIDE TWOの最後に「インナー・グルーブ」が入っていますが、完璧に聴けるのはモノラル盤です。
私には、
 (笑い声)「田中さーん」「ネバグシエニアザウェー」
と聴こえます。
オート・リターン機能のないプレーヤだと、アームを上げない限りエンドレスで聴けます。

「A Day In the Life」のあの圧倒的なエンディングで、ピアノフォルテの音が減衰して行く中で椅子のきしむ音がギーッと鳴っています。
あれはリンゴが出してしまって、ポールが睨みつけてたということらしいですね。違ったかな?

(9月13日追記)
ジェフ・エメリックの本によると、ピアノの音を録る時は立って演奏し、ギーッというあの音は立ち位置を変えたリンゴがたてた靴の音だということです。

「コンプリート・レコーディング・セッション」には、ジョンも、そしてポールとリンゴも椅子に座ってピアノを弾いている写真が載っていますが、これは更にオーバー・ダビングをするつもりで録音したシーン(1967年3月1日。採用テイクは2月22日のセッション)らしく、結局このテイクは使用されなかったそうです。


このアルバムの中で私が結構好きなのは、タイトル曲のリプリーズです。
特にリンゴのドラムのオカズが良いと思っています。
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