アナログ・レコードのデジタル・アーカイヴ化（ビーチ・ボーイズ篇その２）

前回の記事で「新たに入手予定」としておりましたビーチ・ボーイズのオリジナル盤が手に入りましたのでご紹介いたします。




THE BEACH BOYS' CHRISTMAS ALBUM
Capitol T 2164
1964年11月の、クリスマス商戦に向けてリリースされたアルバム。
前回記事ではモノラル盤を紹介しましたが、待望のステレオ盤をようやく手にしました。


モノラル盤との見た目で分かる違いは、右上に「FULL DIMENSIONAL STEREO」のマークがあること。
曲時間の表記はモノもステレオも同じですが、聴いてみると明らかに異なる曲があります。
モノと比べてヴォーカルの音圧が高いように感じました。

マトリクス番号は、SIDE1が　ST1-2164-B4 #2　で、SIDE2が　ST2-2164-B2　でした。
三角に「I AM」の刻印から、スクラントン・プレスと思われます。
両面ともに３を反転させたものに斜めに線が入ったような不思議な刻印がありましたが、詳細はよくわかりません。
盤質は、ディーラー表記のレベルよりも意外と良かったです。
発売当初の？シュリンクが残されていました。


今回はレーベルもご紹介します。レインボー・キャピトル。


インナー・スリーヴは今まで見たことのないタイプでした。

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Stack-O-Tracks
Capitol DKAO 2893
1968年8月にリリースされた珍盤。15曲いずれも「カラオケ」です。
ジャケット右上にはSTEREOとありますが、カタログ番号は「D」で始まっているのでDUOPHONIC、疑似ステレオです。


歌って（楽器を）演奏したい君のために、歌詞と主旋律、ベースラインとコード（和音）が載った特製16ページの冊子付きで、ジャケット内側にはビーチボーイズの素敵な写真とギターコード表が付いてますよ、と大きく書いてあります（かなりいい加減な訳ですみません）。
ただしこの個体はブックレット欠けでございました。


レーベルにはしっかりデュオフォニックと書かれています。
マトリクス番号は、SIDE1が　DKAO-1-2893-A-3' 2　で、SIDE2が　DKA0-2-2893-A-3' 2　でした。両面ともに＊みたいなマークがあるので、カリフォルニアプレスと思われます。
盤質は今ひとつでした。


見開き（ゲートフォールド）ジャケットの中身。GREATな写真とギターコード表が載っています。


これらの盤は、リイシューCDなどで大半は聴くことはできるのですが、やっぱり当時のオリジナルはどんな風に聴こえたのかという興味は尽きません。
再生装置にまでこだわっているわけでもないので、あくまで自分の手の届く範囲でのアプローチです。

「Stack-O-Tracks」は、昔は中古屋さんで４ケタでは買えないという印象がありましたが、今回は（完品でないということもあるでしょうが）何と2,400円でした。

タグ：The Beach Boys アナログ・レコード オリジナル盤